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文献詳細

雑誌文献

検査と技術3巻10号

1975年10月発行

文献概要

技術講座 血液

骨髄像検査

著者: 亀井喜恵子1

所属機関: 1日大板橋病院中検

ページ範囲:P.61 - P.66

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 赤血球や白血球,血小板などの血球は成熟過程により異なるが胎児期を除いて,正常人では主として骨髄やリンパ節などで造られている.血液の病的変化は,おおむね末梢血の諸検査から察知することができるが,造血臓器の組織の一部を採って検査することにより,より一層の確信を得ることができる.
 骨髄像検査の目的は,つい先ごろまで血液疾患の確定診断のために実施されることが多かったが,現在では診断目的はもちろんのこと,治療経過観察の目的で実施されるようになってきた.図2に示すように依頼科は内科領域が一番多いが,現在では外科や婦人科などからの依頼も年々増加しており,悪性腫瘍の骨転移などもこの検査から見つかる場合がある.また検査に従事する者も専門医により実施されていた時代から,検体の増加とともに技師の業務の一つに移りつつある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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