検査と技術3巻10号

1975年10月発行

技術講座 病理

細胞診検体の取り扱い方・4—液状検体

著者： 浦部幹雄¹ 宇佐美一彪¹

所属機関： ¹中央鉄道病院中検

ページ範囲：P.71 - P.73

　液状検体の細胞診検査材料は，婦人科系，呼吸器系，消化器系などと異なり広い範疇に属するものである．つまり液状検体は排出液，貯留液などの水様性検査材料で一括され，これらを換言すれば胸水，腹水，心嚢液などの体腔液と，髄液，穿刺液，洗浄液，尿などの液状検体に区分される．今回は細胞診検査に供されるこれらの水様性検査材料について，標本作製への基本的操作の注意点を二三掲げよう．