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文献詳細

雑誌文献

検査と技術3巻10号

1975年10月発行

技術講座 生理

シグナルとノイズ・16

著者: 村崎義紀1 石山陽事2

所属機関: 1慈大病院中検 2虎の門病院生理学科

ページ範囲:P.74 - P.75

文献概要

1.解答
 石山 単極誘導で,時間,軸の紙送りスピードは3cmでこれでいいと思います.全体にα波がよく出ている脳波ですね.ここでまず気がつくことは,右の後頭部に非常にリズミカルなゆっくりとした波が出ていることです.これは何かといいますと,この波の1周期中の心電図の心拍数は3拍から4拍入っています.大体1つの波に3拍か4拍というのは,リズミカルである点も含めて呼吸による揺れじゃないかと思うんです.
 次にこれが後頭部にどうして入るかといいますと,枕の位置,高さによって多少違いますが,呼吸をするとどうしても後頭部に力が入り,そのために呼吸に同期して電極が揺れ,ゆっくりした波が混入したのだと思います.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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