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文献概要
基礎から応用へ
基質濃度と活性度
著者: 降矢熒1 降矢震2
所属機関: 1東京女子医大生化学 2千葉大検査部
ページ範囲:P.25 - P.28
文献購入ページに移動極大値に近い値が得られる基質濃度は,酵素の種類と用いる基質によってはなはだしく異なることも多い.酵素基質の親和力の相違による.また同じ測定法で測っても,この親和力に変化を与える物質が共存すれば違ってくる.近ごろ検査室でも使われるようになったMichaelis定数(Km;酵素基質解離定数)*とはこの親和定数の逆数である.本稿ではこのKmと,極大速度(V)についての簡単な説明と,その測定法について述べる.
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