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FDP
著者: 浮田実1
所属機関: 1東京医大臨床病理
ページ範囲:P.48 - P.48
文献購入ページに移動FDPは血管内凝固症候群の患者血液中に存在することが認められてから,にわかに注目を集めるようになった.FDPの各分画はそれぞれ止血機構を妨げるごとくに作用する.すなわち分解初期のX及びY分画は抗トロンビン作用(抗トロンビンⅥ),及びフィブリノゲンの重合阻止作用を示す.この作用はY分画で著しく,フィブリノゲン由来のものはフィブリン由来のものより強い.しかしトロンビンの第Ⅷ因子活性化作用は阻止しない.またFDPはトロンボプラスチンの生成を抑制し,Y分画は血小板の凝集能,あるいは粘着能を阻止する.
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