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文献詳細

雑誌文献

検査と技術3巻11号

1975年11月発行

文献概要

技術講座 血液

プロトロンビン時間

著者: 馬場百合子1

所属機関: 1東京医大病院中検

ページ範囲:P.58 - P.60

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1.原理
 プロトロンビン(第Ⅱ因子)は十分の組織トロンボプラスチン,第Ⅴ因子,第Ⅶ因子,第Ⅹ因子,カルシウムによりトロンビンに活性化し,フィブリノゲンをフィブリンにする.従って図1に示したごとく,第Ⅰ因子(フィブリノゲン),第Ⅱ因子(プロトロンビン),第Ⅴ因子,第Ⅶ因子,第Ⅹ因子,などの影響を受ける.
 これらが外因系の反応系であり,プロトロンビン時間はこれらの凝血因子が低下,欠乏,あるいは質的異常などにより延長する.その他に抗トロンビン,抗組織トロンボプラスチンの存在によっても延長する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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