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文献詳細

雑誌文献

検査と技術3巻12号

1975年12月発行

文献概要

技術講座 生理

シグナルとノイズ・18

著者: 村崎義紀1 石山陽事2

所属機関: 1慈恵医大病院中検 2虎の門病院生理学科

ページ範囲:P.66 - P.67

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1.解答
 石山 全体に同じ振幅で,徐波様の波が出てきています.経験的にこういう出方は発作性の異常波とは見ません.なぜなら全誘導同じような波形と振幅で出ている異常波はあまり見られないからです.異常波はどこかに限局しているか各誘導の振幅間にグラディエントがある場合が多いですから,これは明らかに脳波以外の外的因子による雑音だと思います.そしてこういう大きな現象が片側あるいは両側にアーティファクトとして入る時は,静電誘導がまず考えられます.この場合は衣服などに静電気を帯びた人が通ったか,コードのコネクター部分に近いコードが揺れ静電界を乱したためかどちらかだと思います.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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