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文献概要
医学の進歩をになった人々
ルードウィヒ・アショフ・2
著者: 赤崎兼義1
所属機関: 1愛知県がんセンター研究所
ページ範囲:P.50 - P.52
文献購入ページに移動アショフ教授の研究業績と研究指導
さきに筆者はアショフ教授を20世紀前半における最も傑出した病理学者であると述べた.もちろんそれはすぐれた,しかもおびただしい研究業績で評価しているのであるが,門下生の指導ぶりからも言えるところである.
門下のビュヒナーがドイツ病理学会誌に掲載した追悼文によると,教授の一生を通じての発表論文数は471編に達し,その中には11部の単行本と,有名なアショフ病理学教科書の総論および各論各1冊が含まれている.後者が世界中の医学者から熱烈な歓迎を受けたことは周知のところで,1909年の初版以来30年の間に8版を重ねたのである.当時はまだ病理学的な用語の意味づけにあいまいなところも多かった時代なので,教授はそれらの用語に真正面から取り組まれ,それらに明快な解釈を与えているのが印象的である.
さきに筆者はアショフ教授を20世紀前半における最も傑出した病理学者であると述べた.もちろんそれはすぐれた,しかもおびただしい研究業績で評価しているのであるが,門下生の指導ぶりからも言えるところである.
門下のビュヒナーがドイツ病理学会誌に掲載した追悼文によると,教授の一生を通じての発表論文数は471編に達し,その中には11部の単行本と,有名なアショフ病理学教科書の総論および各論各1冊が含まれている.後者が世界中の医学者から熱烈な歓迎を受けたことは周知のところで,1909年の初版以来30年の間に8版を重ねたのである.当時はまだ病理学的な用語の意味づけにあいまいなところも多かった時代なので,教授はそれらの用語に真正面から取り組まれ,それらに明快な解釈を与えているのが印象的である.
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