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文献詳細

雑誌文献

検査と技術3巻2号

1975年02月発行

文献概要

技術講座 生理

シグナルとノイズ・11

著者: 村崎義紀1 石山陽事2

所属機関: 1慈恵医大病院中検電気生理 2虎の門病院臨床生理

ページ範囲:P.57 - P.59

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《サンプル1》
1.解答
 石山 サンプル1の単極導出の脳波ですが,一見非常にきれいな脳波ですが,この中で気になるのは,ちょうどまん中ごろにスパイク状の波が混入しています.これを見ますと果たしてスパイクであるかどうか,おそらく脳波を初めて見る先生方はこれをスパイクと見る可能性があるのではないかと思います.しかし心電図が同時記録してありますから,まず心電図と同期しているかどうかということを見ます.同期していればそれは一応スパイクとは見なさず,心電図の混入によるものと判断します.
 それでまず誘導から見ますと,このスパイク様の波というのは,左の後頭部,それから左の後側頭部に見られます.そして心電図と比べますと,R波に同期していることが1つ上げられます.そのように見ると,特に右の後側頭部とか,あるいは左の後側頭部に心電図に同期した速い波が混入しているように思えます.それから脈波の混入も感じられますね.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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