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基礎から応用へ
寄生現象・1
著者: 大家裕1
所属機関: 1順大・寄生虫学
ページ範囲:P.21 - P.24
文献購入ページに移動 前回は寄生現象というものが生物界でどのように位置づけされる現象であるかということを理解するとともに,寄生現象には,"二重の生物学"として捕えられる特殊な側面のあることを述べた.
自然界で寄生生物として分類される生物には一時的に,あるいはその一生を通じて,他の生物の表面に棲息の場を持つものと,他の生物の体内に入って,つまり,他の生物の内環境を自分の外環境として棲息するものとある.前者を外部寄生虫(ectoparasite)と呼び,ノミとかシラミといった昆虫はこの仲間に属する.後者は内部寄生虫(endoparasite)と呼ばれるが,"二重の生物学"としての特徴が特に明らかに観察されるのは,この後の仲間である.
自然界で寄生生物として分類される生物には一時的に,あるいはその一生を通じて,他の生物の表面に棲息の場を持つものと,他の生物の体内に入って,つまり,他の生物の内環境を自分の外環境として棲息するものとある.前者を外部寄生虫(ectoparasite)と呼び,ノミとかシラミといった昆虫はこの仲間に属する.後者は内部寄生虫(endoparasite)と呼ばれるが,"二重の生物学"としての特徴が特に明らかに観察されるのは,この後の仲間である.
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