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文献詳細

雑誌文献

検査と技術3巻7号

1975年08月発行

文献概要

特集 必修 日常検査の実技 臨床化学

コントロール血清の取り扱い

著者: 飯田初代1

所属機関: 1虎ノ門病院臨床化学検査部

ページ範囲:P.8 - P.10

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臨床化学検査室の精度管理の手段の一つとして,市販のコントロール血清は多くの検査室で使用されている.市販品はヒトまたは動物の血清を材料として,(1)血清の混濁を除き凍結乾燥する,(2)血清を透析し低分子成分を除去し,純成分を秤量添加し凍結乾燥する,(3)血清成分の純品を用いそれぞれ所定量を混合して合成する,などの工程で製品化され,各成分の濃度が表示されている.この表示濃度の正確度は製品によりずれがあり,特に酵素活性においてはなはだしいので,使用する際には注意する必要がある.この点を認識したうえでコントロール血清は,(1)x-R管理図法の補助として,(2)測定法変更時の正確度の吟味に,(3)自動分析の標準液として使用できる.
市販品は形状としては,(1)液体のままバイアルに封入されている製品と,(2)凍結乾燥してバイアルに封入されている製品に分けられる.ここでは(2)の凍結乾燥製品の使用法について取り扱い方を述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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