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文献詳細

雑誌文献

検査と技術3巻7号

1975年08月発行

文献概要

特集 必修 日常検査の実技 臨床化学

炎光光度計の取り扱い

著者: 小林一二美1

所属機関: 1順大病院中検

ページ範囲:P.16 - P.18

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炎光光度計は,外部標準法および内部標準法の2機種があるが,ここでは内部標準法による日立205D型ディジタル炎光光度計の取り扱い方を述べる.
炎光光度法の原理は,試料を希釈し,噴霧器中で霧状化してガス炎と混合させ,励起され発光した元素特有の輝線スペクトルの輝度を電気的に測定し定量する測定法である.精度の良い測定値を得るためには,検体は溶血しないように速やかに血清分離し,濃縮,汚染など起こらないようにできるだけ速く測定すること.またルーチン検査に入る前にプール血清で何度か再現性を検討し,同時にその機種のドリフト現象も観察し,それにより標準液の濃度較正を実施し常に最良の状態で操作できるようにしておくこと.更にガラス,精製水,標準液の汚染に注意し,希釈操作を正確にすることなどである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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