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文献詳細

雑誌文献

検査と技術3巻7号

1975年08月発行

文献概要

特集 必修 日常検査の実技 血清

RA,LE

著者: 上尾八郎1

所属機関: 1京大病院中検

ページ範囲:P.50 - P.51

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慢性関節リウマチ(Rheumatoid Arthritis;RA)の患者血清中には,変性マクログロブリンの一種と考えられるリウマチ因子(RF)が出現する.RFは自己または他種のIgGと結合する性質を有し,ヒトγグロブリンをコートさせたポリスチレン・ラテックス粒子を凝集する.この方法を臨床検査の一手技として,RAの診断に利用したものがRATである.RATは試薬の管理,検査技術が簡単で,従来よりRF証明のオリジナルな方法であるワーラー・ローズ反応をしのぎ,RAのスクリーニングテストとして検査室で広く行われている.
一方LETはポリスチレン・ラテックスに仔ウシ胸腺組織から抽出精製したデオキシリボ核酸(DNA)を吸着させた試薬(LET試薬)と,全身性エリテマトーデス(SLE)患者の血清を反応させると抗核因子(LE因子)により,ラテックスの凝集が起こることを利用した検査である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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