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特集 必修 日常検査の実技 血清
妊娠反応
著者: 岩田進1
所属機関: 1日大板橋病院中検
ページ範囲:P.52 - P.53
文献購入ページに移動1960年Wideらによって尿中HCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン;Human chorionic gonadtropin)の免疫学的測定法が開発され,その後種々の改良が加えられ実用化し,それまで行われていた生物学的方法(Friedman反応,galli-Mainini反応,Zondek反応)にとって代わった.免疫学的測定法は生物学的方法に比べ,(1)動物を使わずに試験管内で簡単にできる,(2)短時間(約2時間)で結果判定ができ,(3)しかも判定がやさしく特異性も満足できる,など利点が多い.一方この方法の問題点としては,下垂体性ゴナドトロピンや他の因子の影響を受けることがある点である.特に低濃度のHCG測定には難点がある.従って現在市販されている試薬のほとんどが1,000〜3,000iu/lくらいの感度に押さえられている.なお免疫学的測定法の原理は図1に示したが,担体に赤血球を使用した方法は,ほとんど感作赤血球凝集阻止反応の原理を応用しているので,ここではこの原理の手順を示したい.
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