文献詳細
文献概要
特集 必修 日常検査の実技 病理
細胞診検体の処理
著者: 福島範子1
所属機関: 1同愛記念病院病理
ページ範囲:P.92 - P.94
文献購入ページに移動細胞診標本の良否は塗抹と固定でほとんど決まってしまう.できるだけ新鮮な材料から良い塗抹を作り,目的にかなう固定をするのが最大要点である.湿固定は厳重に乾燥を避け,乾燥固定は瞬時をおかず強制乾燥すべきである.この2つが完全なら大部分の目的は達するが,時に他の染色法や細胞観察法を要し,その判断と選択は臨床事項が分からないと不完全になる.細胞診材料は保存とやり直しが利かぬので,臨床と常に密な連絡が必要である.
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