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寄生適応・1
著者: 大家裕1
所属機関: 1順大・寄生虫
ページ範囲:P.21 - P.24
文献購入ページに移動 ヒトの門脈系に棲み肝硬変の原因ともなる吸虫で日本住血吸虫(Schistosoma japonicum)及びマンソン住血吸虫(S.mansoni)という寄生虫がある*.日本住血吸虫は,日本の他中国本土,台湾,フィリピン,セレベス,そしてタイなど広く極東に分布している.日本における分布は現在縮小したが,山梨県甲府盆地,福岡,佐賀両県にまたがる筑後川流域,そして広島県片山地方は日本住血吸虫の流行地として有名である(片山地方では最近,患者の発生は報告されていない).一方マンソン住血吸虫はアフリカ大陸,南米,西インド諸島に広く分布している.
*ヒトに寄生する住血吸虫としてはこの他に骨 盤静脈系に寄生するものとしてビルハルツ住血 吸虫(S.haematobium)がある.
*ヒトに寄生する住血吸虫としてはこの他に骨 盤静脈系に寄生するものとしてビルハルツ住血 吸虫(S.haematobium)がある.
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