icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術3巻9号

1975年09月発行

文献概要

基礎から応用へ

寄生適応・1

著者: 大家裕1

所属機関: 1順大・寄生虫

ページ範囲:P.21 - P.24

文献購入ページに移動
 ヒトの門脈系に棲み肝硬変の原因ともなる吸虫で日本住血吸虫(Schistosoma japonicum)及びマンソン住血吸虫(S.mansoni)という寄生虫がある.日本住血吸虫は,日本の他中国本土,台湾,フィリピン,セレベス,そしてタイなど広く極東に分布している.日本における分布は現在縮小したが,山梨県甲府盆地,福岡,佐賀両県にまたがる筑後川流域,そして広島県片山地方は日本住血吸虫の流行地として有名である(片山地方では最近,患者の発生は報告されていない).一方マンソン住血吸虫はアフリカ大陸,南米,西インド諸島に広く分布している.
 ヒトに寄生する住血吸虫としてはこの他に骨 盤静脈系に寄生するものとしてビルハルツ住血 吸虫(S.haematobium)がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?