icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術30巻1号

2002年01月発行

文献概要

技術講座 生化学

尿中Ⅰ型コラーゲン架橋N-テロペプチドの測定

著者: 三浦雅一1

所属機関: 1三菱化学ビーシーエル研究開発部分子生体情報部門

ページ範囲:P.11 - P.16

文献購入ページに移動
新しい知見
 閉経後の骨粗鬆症診断や,ホルモン補充療法による治療効果の判定には,骨密度の変化を高感度に検出するマーカーが欠かせない.最近,閉経前後の女性を対象とした検討で,Ⅰ型コラーゲン架橋N-テロペプチド(NTx)の値で閉経後女性を四分位に群別し,ホルモン補充療法の治療効果を腰椎の変化率で比較したところ,治療開始時のNTx値が高いほど治療効果が高いことが示された.これらの結果より,各種骨代謝マーカーのなかで,とりわけNTxが,閉経に伴う骨量減少を予測する有用な指標になりうることが期待されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?