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文献詳細

雑誌文献

検査と技術30巻1号

2002年01月発行

文献概要

見開き講座 分子細胞遺伝学への道しるべ・13

染色体5.染色体核型記載法・1

著者: 田村高志1

所属機関: 1杏林大学保健学部臨床遺伝学教室

ページ範囲:P.66 - P.68

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染色体バンド
 本シリーズ第10回(第29巻第11号掲載)で述べたように,ヒト染色体は染色体分染法で染め出されたバンドを命名規約に従って記号化して記載する.染色体検査の報告書はすべてこの核型記載法で記入し,どのような異常であるか判断できる.
 染色体バンドとは,種々の分染法によって濃淡に染め分けられて隣接する部分から明確に区分される染色体の一部位と定義されている.これらのバンドはある染色法では濃く染色され,他の方法では淡く染色されることがある.染色体は濃淡のバンドの連続したもので,定義では「中間バンド」は存在しないことになっている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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