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文献詳細

雑誌文献

検査と技術30巻10号

2002年09月発行

文献概要

増刊号 誰でもわかる遺伝子検査 Ⅰ.総論—遺伝子検査の基礎,基本

2.なぜ遺伝子検査か—遺伝子診断の現状と展望

著者: 北村聖1

所属機関: 1東京大学医学教育国際協力研究センター

ページ範囲:P.899 - P.903

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はじめに
 遺伝子操作技術と分子生物学的知見の集積に伴って,遺伝子診断という診断技術が進歩してきた.従来の臨床検査は細胞あるいは蛋白質の解析が主で,測定感度や特異性がつねに問題となった.もちろん,細胞レベルの解析,蛋白質解析それぞれでつねに進歩してきたが,遺伝子検査は,これらの問題を一挙に解決したかにみえる.
 さらに,遺伝子検査では従来検査の対象とならなかったことをも検査できるようになった.例えば,体質という言葉であいまいにされてきたことが,今まさに,遺伝子の個人差で語られようとしている.近年,人間の遺伝子配列がすべて明らかにされ,21世紀はポストゲノムの時代といわれる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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