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増刊号 誰でもわかる遺伝子検査 Ⅰ.総論—遺伝子検査の基礎,基本
2.なぜ遺伝子検査か—遺伝子診断の現状と展望
著者: 北村聖1
所属機関: 1東京大学医学教育国際協力研究センター
ページ範囲:P.899 - P.903
文献購入ページに移動はじめに
遺伝子操作技術と分子生物学的知見の集積に伴って,遺伝子診断という診断技術が進歩してきた.従来の臨床検査は細胞あるいは蛋白質の解析が主で,測定感度や特異性がつねに問題となった.もちろん,細胞レベルの解析,蛋白質解析それぞれでつねに進歩してきたが,遺伝子検査は,これらの問題を一挙に解決したかにみえる.
さらに,遺伝子検査では従来検査の対象とならなかったことをも検査できるようになった.例えば,体質という言葉であいまいにされてきたことが,今まさに,遺伝子の個人差で語られようとしている.近年,人間の遺伝子配列がすべて明らかにされ,21世紀はポストゲノムの時代といわれる.
遺伝子操作技術と分子生物学的知見の集積に伴って,遺伝子診断という診断技術が進歩してきた.従来の臨床検査は細胞あるいは蛋白質の解析が主で,測定感度や特異性がつねに問題となった.もちろん,細胞レベルの解析,蛋白質解析それぞれでつねに進歩してきたが,遺伝子検査は,これらの問題を一挙に解決したかにみえる.
さらに,遺伝子検査では従来検査の対象とならなかったことをも検査できるようになった.例えば,体質という言葉であいまいにされてきたことが,今まさに,遺伝子の個人差で語られようとしている.近年,人間の遺伝子配列がすべて明らかにされ,21世紀はポストゲノムの時代といわれる.
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