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文献概要
増刊号 誰でもわかる遺伝子検査 Ⅰ.総論—遺伝子検査の基礎,基本
3.遺伝子検査の基本原理
著者: 前川真人1
所属機関: 1浜松医科大学臨床検査医学
ページ範囲:P.905 - P.911
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1.標的として何を用いるか,DNAとRNA
遺伝子検査という言葉ではあるが,標的として遺伝子DNAを用いるのか,遺伝子のRNAを用いるのか,いずれかが対象となる.遺伝子DNAも核ゲノムDNAとミトコンドリアDNAとが含まれる.どちらを選択するのかの基準を考えるために,それぞれの特徴を簡単に記す.
通常,遺伝子というとDNAを指す.RNAウィルスではRNAということになる.すべての細胞において,遺伝情報を伝えるのが遺伝子であり,ここからすべての命令が出ていると考えてよい.それではすべての命令に従って,それを実際に行うのは蛋白質ということになるが,蛋白質を合成させるのはRNAの役割といえる.遺伝子から転写されたRNA,メッセンジャーRNA(mRNA)は,DNAの遺伝情報をそのまま写し取った設計図として働く.
1.標的として何を用いるか,DNAとRNA
遺伝子検査という言葉ではあるが,標的として遺伝子DNAを用いるのか,遺伝子のRNAを用いるのか,いずれかが対象となる.遺伝子DNAも核ゲノムDNAとミトコンドリアDNAとが含まれる.どちらを選択するのかの基準を考えるために,それぞれの特徴を簡単に記す.
通常,遺伝子というとDNAを指す.RNAウィルスではRNAということになる.すべての細胞において,遺伝情報を伝えるのが遺伝子であり,ここからすべての命令が出ていると考えてよい.それではすべての命令に従って,それを実際に行うのは蛋白質ということになるが,蛋白質を合成させるのはRNAの役割といえる.遺伝子から転写されたRNA,メッセンジャーRNA(mRNA)は,DNAの遺伝情報をそのまま写し取った設計図として働く.
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