icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術30巻10号

2002年09月発行

文献概要

増刊号 誰でもわかる遺伝子検査 Ⅰ.総論—遺伝子検査の基礎,基本

3.遺伝子検査の基本原理

著者: 前川真人1

所属機関: 1浜松医科大学臨床検査医学

ページ範囲:P.905 - P.911

文献購入ページに移動
検査の対象
 1.標的として何を用いるか,DNAとRNA
 遺伝子検査という言葉ではあるが,標的として遺伝子DNAを用いるのか,遺伝子のRNAを用いるのか,いずれかが対象となる.遺伝子DNAも核ゲノムDNAとミトコンドリアDNAとが含まれる.どちらを選択するのかの基準を考えるために,それぞれの特徴を簡単に記す.
 通常,遺伝子というとDNAを指す.RNAウィルスではRNAということになる.すべての細胞において,遺伝情報を伝えるのが遺伝子であり,ここからすべての命令が出ていると考えてよい.それではすべての命令に従って,それを実際に行うのは蛋白質ということになるが,蛋白質を合成させるのはRNAの役割といえる.遺伝子から転写されたRNA,メッセンジャーRNA(mRNA)は,DNAの遺伝情報をそのまま写し取った設計図として働く.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?