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文献詳細

雑誌文献

検査と技術30巻10号

2002年09月発行

文献概要

コラム

性染色体異常

著者: 山本美紀1

所属機関: 1東海大学医学部附属病院臨床検査科

ページ範囲:P.911 - P.911

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 性染色体異常とは,性染色体の異常による性分化障害を来す疾患である.常染色体異常のような知能障害や奇形はみられず,思春期以後に二次性徴の欠如や不妊症を主訴として初めて診断されることが多い.性染色体上には性決定遺伝子であるSRY遺伝子や,精子形成にかかわると考えられているDAZ遺伝子,骨の成長に関与しているSHOX遺伝子などがある.ターナー(Turner)症候群での低身長,クラインフェルター(Klinefelter)症候群での高身長は,SHOX遺伝子の量的効果によるとされている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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