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文献詳細

雑誌文献

検査と技術30巻10号

2002年09月発行

文献概要

増刊号 誰でもわかる遺伝子検査 Ⅱ.各論—遺伝子検査はどういうときに必要なのか 1.遺伝子検査の適応—遺伝子検査の特性を知る

2)悪性腫瘍

著者: 上平憲1

所属機関: 1長崎大学大学院医歯薬総合研究科分子統御医学講座臨床検査医学

ページ範囲:P.919 - P.922

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はじめに
 造血器腫瘍や固形癌を含む悪性腫瘍(がん)は現在日本人の死因の約30%を占めている.そして,高齢化に従い2人に1人は生涯の間にがんに苦しむと予想されている.
 悪性腫瘍の適正な治療は,細胞形態・免疫形質・遺伝子検査・臨床像の総和に基づく的確な診断に大きく依存している.従来より,悪性腫瘍の診断は,検査室レベルでは前二者の細胞形態と免疫マーカーによるいわゆる「形質検査」によって主に行われている.すなわち,過去約100年以上にわたり,血液がんはメイーギムザ(May-Giem sa;MG)などのロマノフスキー(Romanowsky)染色,固形癌はヘマトキシリン-エオジン(HE)染色によるパターン認識であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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