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文献詳細

雑誌文献

検査と技術30巻10号

2002年09月発行

文献概要

増刊号 誰でもわかる遺伝子検査 Ⅱ.各論—遺伝子検査はどういうときに必要なのか 2.技術編—遺伝子検査を活用するための知識 3)分析法/解析法

(3)ノーザンブロット・ハイブリダイゼーション法

著者: 酒井正春1

所属機関: 1北海道大学大学院医学研究科分子生化学講座分子生物学分野

ページ範囲:P.953 - P.957

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はじめに
 遺伝子発現の解析,すなわち特異的なmRNAの量,大きさなどを調べる最もオーソドックスな方法が「ノーザンブロット・ハイブリダイゼーション法」である.変性したRNAを変性条件下のアガロース電気泳動で分離し,フィルターに移して標識した特異的なプローブで検出する.ほぼ同様の目的で用いられるRNaseプロテクションアッセイ(リボプローブマッピング)やプライマー伸長法に比べると,RNAのサイズを調べられる点,類似のRNAやスプライスされる前の前駆体など,プローブがハイブリダイズし得るRNAの全体像を検出することができる点が長所である.検出感度はRNaseプロテクション法よりやや劣る.RNAを変性する方法によっていくつかの方法が知られているが,ここでは最もよく使われ,信頼性も高いホルムアルデヒドを用いる方法を紹介する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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