文献詳細
コラム
文献概要
病態と意義
B細胞性慢性リンパ性白血病(B-cell chronic lymphocytic leukemia;B-CLL)の約50%に染色体異常が認められ,12トリソミーは,その約1/3に認められる(図).この染色体部位には癌遺伝子や抗アポトーシス因子が存在し,細胞周期への影響やアポトーシスへの誘導抑制が考えられている.12トリソミー症例の約40〜50%は,14q,13q,11qの部分的な付加や欠失の構造異常を合併し,12トリソミー単独症例と比較し予後不良である.ただし,他の白血病のようにclonal evolution(クローン性の細胞増殖進展)に伴う染色体異常の増加は少ない.
B細胞性慢性リンパ性白血病(B-cell chronic lymphocytic leukemia;B-CLL)の約50%に染色体異常が認められ,12トリソミーは,その約1/3に認められる(図).この染色体部位には癌遺伝子や抗アポトーシス因子が存在し,細胞周期への影響やアポトーシスへの誘導抑制が考えられている.12トリソミー症例の約40〜50%は,14q,13q,11qの部分的な付加や欠失の構造異常を合併し,12トリソミー単独症例と比較し予後不良である.ただし,他の白血病のようにclonal evolution(クローン性の細胞増殖進展)に伴う染色体異常の増加は少ない.
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