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文献詳細

雑誌文献

検査と技術30巻10号

2002年09月発行

文献概要

コラム

12トリソミー

著者: 浅井さとみ1

所属機関: 1東海大学医学部臨床検査医学

ページ範囲:P.962 - P.962

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病態と意義
 B細胞性慢性リンパ性白血病(B-cell chronic lymphocytic leukemia;B-CLL)の約50%に染色体異常が認められ,12トリソミーは,その約1/3に認められる(図).この染色体部位には癌遺伝子や抗アポトーシス因子が存在し,細胞周期への影響やアポトーシスへの誘導抑制が考えられている.12トリソミー症例の約40〜50%は,14q,13q,11qの部分的な付加や欠失の構造異常を合併し,12トリソミー単独症例と比較し予後不良である.ただし,他の白血病のようにclonal evolution(クローン性の細胞増殖進展)に伴う染色体異常の増加は少ない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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