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文献詳細

雑誌文献

検査と技術30巻10号

2002年09月発行

文献概要

コラム

3;21転座

著者: 荒川聡1

所属機関: 1東海大学医学部附属病院臨床検査科

ページ範囲:P.1008 - P.1008

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病態と意義
 3;21転座は慢性骨髄性白血病の急性転化や骨髄異形成症候群の急性白血病への移行時,トポイソメラーゼⅡ阻害剤など化学療法後の治療関連急性白血病に認められる.3;21転座は3番染色体(3q26)上のEVI1遺伝子と21番染色体(21q22)上のAML1遺伝子が結合したEVI1-AML1融合遺伝子が形成される.これから翻訳されたEVI1-AML1キメラ型転写因子は,AML1蛋白質に対し優性阻害(dominant negative)に働き,また転写因子AP1の活性を高めることで急性転化に重要な役割を持つとされる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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