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文献詳細

雑誌文献

検査と技術30巻10号

2002年09月発行

文献概要

コラム

11;14転座

著者: 増川敦子1

所属機関: 1東海大学医学部附属病院臨床検査科

ページ範囲:P.1020 - P.1020

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病態と意義
 11;14転座は,リンパ節のマントル層を構成するCD5陽性B細胞の腫瘍化とされるマントル細胞リンパ腫(mantle cell lymphoma)に認められる.t(11;14)(q13;q32)では,11q13に存在するCCND1/BCL1/parathyroid adenomatosis-1(PRAD1)遺伝子と免疫グロブリンH鎖(IgH)との結合により,細胞周期のG1-S移行期に作用するサイクリンD1をコードするPRAD1遺伝子が過剰発現する.高齢男性に多く節外浸潤や白血化の頻度が高い.経過は緩徐であるが治療抵抗性である.多発性骨髄腫でも約5%みられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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