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コラム
6;9転座
著者: 荒川聡1
所属機関: 1東海大学医学部附属病院臨床検査科
ページ範囲:P.1028 - P.1028
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6;9転座は急性骨髄性白血病の0.5〜4%に認められ,約90%はFAB分類のM2またはM4に分類され約10%はM1を呈する.若年成人(20〜30歳代)に多く予後不良である.末梢血で好塩基球増加を伴うのが特徴とされる.6;9転座では6番染色体(6p23)上のDEK遺伝子と9番染色上(9q34)上のCAN遺伝子が融合したDEK-CANキメラ遺伝子が形成される.このキメラ遺伝子からDEK-CANキメラmRNAが転写される.翻訳されたDEK-CAN融合遺伝子は核内に存在し,DNA結合領域を持つことから転写因子として白血化に関与していると考えられる.
6;9転座は急性骨髄性白血病の0.5〜4%に認められ,約90%はFAB分類のM2またはM4に分類され約10%はM1を呈する.若年成人(20〜30歳代)に多く予後不良である.末梢血で好塩基球増加を伴うのが特徴とされる.6;9転座では6番染色体(6p23)上のDEK遺伝子と9番染色上(9q34)上のCAN遺伝子が融合したDEK-CANキメラ遺伝子が形成される.このキメラ遺伝子からDEK-CANキメラmRNAが転写される.翻訳されたDEK-CAN融合遺伝子は核内に存在し,DNA結合領域を持つことから転写因子として白血化に関与していると考えられる.
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