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文献詳細

雑誌文献

検査と技術30巻10号

2002年09月発行

文献概要

増刊号 誰でもわかる遺伝子検査 Ⅱ.各論—遺伝子検査はどういうときに必要なのか 3.応用編—遺伝子検査を利用する 2)悪性腫瘍

(1)急性白血病

著者: 三谷絹子1

所属機関: 1獨協医科大学血液内科

ページ範囲:P.1066 - P.1069

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はじめに
 血液疾患の臨床の場において汎用される遺伝子診断の技術は,サザン解析(Southern analysis),RT-PCR(reverse transcription-polymerase chain reaction,逆転写ポリメラーゼ連鎖反応)法,SSCP(single-strand conformation polymorphism,一本鎖構造多型解析)法である.これらの技術は,造血器腫瘍の詳細な病型分類を可能にするとともに,予後の予測・治療方針の決定に絶大な威力を発揮する.さらに,PCR法は微少残存病変(minimal residual disease;MRD)の検出にも極めて有用な検査である.急性白血病では,骨髄中の芽球が5%未満の状態を完全寛解と定義している.しかしながら,これは白血病が治癒したことを意味せず,残存白血病細胞が再増殖すれば再発につながる.したがって,治療効果を正確にモニターするために,微少残存病変の検出は重要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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