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コラム
14q11異常
著者: 深川智美1
所属機関: 1東海大学医学部臨床検査医学
ページ範囲:P.1111 - P.1111
文献購入ページに移動 14q11上には,T細胞抗原受容体(TCR)遺伝子のうちTCRA(TCRα)およびTCRD(TCRδ)が局在する.同部位の染色体異常として転座や逆位がある.T細胞性の急性リンパ性白血病,非ホジキン(Hodgkin)リンパ腫では転座型異常がみられ,T細胞性慢性リンパ性白血病の約75%でinv(14)(q11q32)がみられる.
(1)14q11上のTCRA遺伝子は,t(8;14)(q24;q11)において8q24に位置するMYC遺伝子と結合し,MYC遺伝子の発現増加により腫瘍化する.T前駆細胞性白血病,T細胞性リンパ腫においてみられる.
(1)14q11上のTCRA遺伝子は,t(8;14)(q24;q11)において8q24に位置するMYC遺伝子と結合し,MYC遺伝子の発現増加により腫瘍化する.T前駆細胞性白血病,T細胞性リンパ腫においてみられる.
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