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文献詳細

雑誌文献

検査と技術30巻10号

2002年09月発行

文献概要

増刊号 誰でもわかる遺伝子検査 Ⅱ.各論—遺伝子検査はどういうときに必要なのか 3.応用編—遺伝子検査を利用する 4)個人識別

(2)HLAタイピング

著者: 柏瀬貢一1

所属機関: 1東京都赤十字社血液センター検査部

ページ範囲:P.1138 - P.1145

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はじめに
 HLA(human leukocyte antigen,ヒト白血球抗原)タイピングは,骨髄移植,腎臓移植,HLA適合血小板での患者とドナーの適合性を判断するうえで必要不可欠の臨床検査として定着している.さらに,HLAはヒトのなかで最も多型性(個人差)を示す抗原系であることから,人類学では集団の類縁関係の調査,法医学では個人の特定や親子鑑定に利用されている.また,特定の疾患ではHLAタイプが疾患感受性・抵抗性と相関することが知られていることから,疾患の診断の補助に使われるなど,その応用分野は多岐にわたっている.
 ここでは,HLA遺伝子群が個人識別のマーカーとして優れている点と最近急速に進歩したHLAのDNAタイピング法を中心に概説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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