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コラム
7モノソミー
著者: 権藤和美1
所属機関: 1東海大学医学部附属病院臨床検査科
ページ範囲:P.1145 - P.1145
文献購入ページに移動 7番染色体の長腕欠失(-7/7q-)は5q-に次いで多くみられる染色体異常で,骨髄異形成症候群(myelodysplastic syndrome;MDS)の約15%でみられるが,急性骨髄性白血病(acute myelocytic leukemia;AML)でも約4%みられる(M2やM4に多い).-7/7q-を示す症例は,好中球機能の低下が認められ,重症感染症を起こしやすく,予後不良である.また小型巨核球出現との関連が深いとされている.
小児MDSでは7モノソミーが成人より高頻度に検出される.治療関連白血病では-7/7q-は高頻度に認められ,アルキル化剤や放射線治療の既往と強い関連があるとされている.また重症再生不良性貧血から発症した二次性MDS/白血病においては高率に7モノソミーが検出され,免疫抑制療法あるいは顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)投与との関連も指摘されている.
小児MDSでは7モノソミーが成人より高頻度に検出される.治療関連白血病では-7/7q-は高頻度に認められ,アルキル化剤や放射線治療の既往と強い関連があるとされている.また重症再生不良性貧血から発症した二次性MDS/白血病においては高率に7モノソミーが検出され,免疫抑制療法あるいは顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)投与との関連も指摘されている.
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