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文献詳細

雑誌文献

検査と技術30巻11号

2002年10月発行

文献概要

病気のはなし

Q熱

著者: 安部崇1 山木健市1 下方薫1

所属機関: 1名古屋大学医学部呼吸器内科

ページ範囲:P.1194 - P.1199

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新しい知見
 Q熱は,いままでわが国ではほとんど関心がはらわれてこなかったが,最近わが国でもQ熱の症例が蓄積されるようになり1),諸外国と同様に広く蔓延していることが示唆されている.最近われわれは大規模な疫学調査を行い,日本人の抗体保有率について血清学的に検討した2).健康供血者では抗体価陽性率は3.6%であり,それに比べて職業上伴侶動物と接触する小動物臨床獣医師では13.5%と有意に高率であった(表1).この結果からもわが国に諸外国と同様にCoxiella burnetiiが広く存在していることが示唆され,今後わが国でも熱性疾患の鑑別診断の1つに挙げる必要があると考えられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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