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文献詳細

雑誌文献

検査と技術30巻11号

2002年10月発行

文献概要

技術講座 一般

尿沈渣に必要な不明物質の鑑別法

著者: 中島辰朗1

所属機関: 1鹿児島市立病院中央研究検査室

ページ範囲:P.1211 - P.1217

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新しい知見
 尿中の細胞分類の歴史のなかで尿細管上皮細胞は比較的新しい時代に確立された.現在でも不明細胞は(小)円形細胞などという形態学的分類で報告している施設もあると思われる.細胞鑑別のポイントを押さえれば,ほとんどの(小)円形細胞も組織学的分類で報告できると思われる.
 鑑別のポイントは1個の細胞からは鑑別できないことを知ることである.外観は同じように見える細胞でも検体により異なる物質になりうる(図3).鏡検に際しては定性の結果,背景,目的の細胞の流れをよく観察し全体からみて最も考えられる細胞に分類する.また必要に応じて特殊染色をこまめに行うことを心掛ける.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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