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技術講座 一般
尿沈渣に必要な不明物質の鑑別法
著者: 中島辰朗1
所属機関: 1鹿児島市立病院中央研究検査室
ページ範囲:P.1211 - P.1217
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尿中の細胞分類の歴史のなかで尿細管上皮細胞は比較的新しい時代に確立された.現在でも不明細胞は(小)円形細胞などという形態学的分類で報告している施設もあると思われる.細胞鑑別のポイントを押さえれば,ほとんどの(小)円形細胞も組織学的分類で報告できると思われる.
鑑別のポイントは1個の細胞からは鑑別できないことを知ることである.外観は同じように見える細胞でも検体により異なる物質になりうる(図3).鏡検に際しては定性の結果,背景,目的の細胞の流れをよく観察し全体からみて最も考えられる細胞に分類する.また必要に応じて特殊染色をこまめに行うことを心掛ける.
尿中の細胞分類の歴史のなかで尿細管上皮細胞は比較的新しい時代に確立された.現在でも不明細胞は(小)円形細胞などという形態学的分類で報告している施設もあると思われる.細胞鑑別のポイントを押さえれば,ほとんどの(小)円形細胞も組織学的分類で報告できると思われる.
鑑別のポイントは1個の細胞からは鑑別できないことを知ることである.外観は同じように見える細胞でも検体により異なる物質になりうる(図3).鏡検に際しては定性の結果,背景,目的の細胞の流れをよく観察し全体からみて最も考えられる細胞に分類する.また必要に応じて特殊染色をこまめに行うことを心掛ける.
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