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病気のはなし
梅毒
著者: 大西健児1
所属機関: 1東京都立墨東病院感染症科
ページ範囲:P.1284 - P.1287
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梅毒はTreponema pallidumの感染症で,重要な性病である.先天梅毒と後天梅毒に分けられ,後天梅毒はさらに第I期,II期,III期,IV期に分けられる.代表的な症状にはI期で初期硬結や硬性下疳,II期でバラ疹や丘疹性梅毒疹,III期でゴム腫,IV期で進行麻痺や脊髄癆がある.臨床症状と血清抗体価を組み合わせて診断される場合がほとんどで,血清抗体はSTS(serologic test for syphilis)法とTPHA(Treponemapalldum hemagglutination)法の両者を測定することが広く行われている.治療にはペニシリン系抗菌薬が用いられる.
梅毒はTreponema pallidumの感染症で,重要な性病である.先天梅毒と後天梅毒に分けられ,後天梅毒はさらに第I期,II期,III期,IV期に分けられる.代表的な症状にはI期で初期硬結や硬性下疳,II期でバラ疹や丘疹性梅毒疹,III期でゴム腫,IV期で進行麻痺や脊髄癆がある.臨床症状と血清抗体価を組み合わせて診断される場合がほとんどで,血清抗体はSTS(serologic test for syphilis)法とTPHA(Treponemapalldum hemagglutination)法の両者を測定することが広く行われている.治療にはペニシリン系抗菌薬が用いられる.
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