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文献詳細

雑誌文献

検査と技術30巻12号

2002年11月発行

文献概要

検査じょうほう室 一般:一般検査のミステリー

アプトテストの信頼性

著者: 佐々木美幸1

所属機関: 1箕面市立病院中央検査部

ページ範囲:P.1340 - P.1341

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はじめに
 アプト(Apt)テスト(アルカリ抵抗試験)は,新生児の吐物や便が血性であった場合,新生児自身の消化管出血によるもの(新生児メレナ)なのか,あるいは,出生時に飲み込んだり,授乳時に乳首が切れて乳汁に混じって嚥下された母体血(仮性メレナ)なのかを鑑別するための検査法です.新生児由来の出血であれば原因の追及と治療が必要ですが,母体血であれば治療の必要はありません.
 アプトテストは手技が非常に簡便で,迅速に行えることからfirst choiceのふるい分け検査とされていました1).しかしながら,本法のみでふるい分けを行えるものではなく,患児の持続的観察と原因追及のための検査が必須であることから,今ではほとんど実施されなくなっています.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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