icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術30巻12号

2002年11月発行

文献概要

検査じょうほう室 病理:病理標本に見られる不思議な現象

固定による組織の変化

著者: 布施恒和1

所属機関: 1山形大学医学部附属病院検査部

ページ範囲:P.1342 - P.1344

文献購入ページに移動
はじめに
 病理検査室には,生検や手術などで摘出された種々の組織がホルマリン液に入った状態で提出されてきます.それらをよく見ると,同じ臓器でも赤く軟らかいものと,淡黄白色や淡い茶褐色を呈して硬くなっているものがあります.なぜこのような現象(変化)が起こるのでしょうか.
 前者はまだ固定されていない新鮮組織で,後者は十分固定された組織であるからと考えてよいでしょうか.また別の理由があるのでしょうか.
 解答を述べる前に病理検査における固定について考えたいと思います.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?