文献詳細
文献概要
検査じょうほう室 生化学:わかっていれば見落とさない
臨床的意義が重複する検査項目間で異常な検査結果の原因を推定した例
著者: 劉澤軍1 前川真人1
所属機関: 1浜松医科大学臨床検査医学教室
ページ範囲:P.1426 - P.1426
文献購入ページに移動表1は,ある患者の生化学検査の結果である.検査データのうちLDは502IU/lと高値(基準範囲110〜240IU/l)であり,HBD活性は,22IU/lと非常に低値(基準範囲74〜182IU/l)である.これには病態矛盾がある.HBD活性は主としてLD-1アイソエンザイムにほぼ対応するので,もしLD-1活性が高くなったら,HBD活性も高くなるはずである.
掲載誌情報