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文献詳細

雑誌文献

検査と技術30巻13号

2002年12月発行

文献概要

検査じょうほう室 生化学:わかっていれば見落とさない

臨床的意義が重複する検査項目間で異常な検査結果の原因を推定した例

著者: 劉澤軍1 前川真人1

所属機関: 1浜松医科大学臨床検査医学教室

ページ範囲:P.1426 - P.1426

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 いろいろな検査項目のうち検査項目の臨床的意義が重複する部分がある.筆者らはその部分を利用して,ほかの検査結果が妥当かどうかを評価できた例を示す.
 表1は,ある患者の生化学検査の結果である.検査データのうちLDは502IU/lと高値(基準範囲110〜240IU/l)であり,HBD活性は,22IU/lと非常に低値(基準範囲74〜182IU/l)である.これには病態矛盾がある.HBD活性は主としてLD-1アイソエンザイムにほぼ対応するので,もしLD-1活性が高くなったら,HBD活性も高くなるはずである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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