検査と技術30巻13号

2002年12月発行

けんさアラカルト

患者尿を用いた尿沈渣のコントロールサーベイ

著者： 伯耆惟之¹ 下出正幸² 山本幸司³

所属機関： ¹（株）シオノギバイオメディカルラボラトリーズ ²日本医学臨床検査研究所検査部 ³近畿予防医学研究所検査部

ページ範囲：P.1427 - P.1427

はじめに
　これまでの尿沈渣のコントロールサーベイ（以下，サーベイと略す）に関する報告^1,2）は，赤血球を試料としたものが多い．（社）日本衛生検査所協会近畿支部では，2000年度および2001年度に患者尿を用いて尿沈渣成分の鑑別上の問題点を抽出することを目的としたサーベイを実施^3,4）した．
　ここではこの際の経験を述べたい．