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文献詳細

雑誌文献

検査と技術30巻13号

2002年12月発行

文献概要

トピックス

バンコマイシン耐性黄色ブドウ球菌(VRSA)

著者: 荒川宜親1

所属機関: 1国立感染症研究所細菌第二部

ページ範囲:P.1441 - P.1445

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はじめに
 世界中の感染症や化学療法の専門家が懸念していたバンコマイシン(vancomycin;VCM)に耐性(MIC 32μg/ml以上)を獲得した黄色ブドウ球菌(vancomycin-resistant Staphylococcus aureus;VRSA)が,ついに2002年の6月と9月に米国のミシガンとペンシルベニアで出現した(表).2株に対するVCMのMIC値は各々1,024μg/ml超と32μg/mlと報告されており,また,両株から,バンコマイシン耐性腸球菌(vancomycin-resistant Enterococci;VRE)が保有しているvanA遺伝子が確認され1,2),世界的に大きな反響を巻き起こしている.以下,VRSA出現の背景と問題点について概説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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