検査と技術30巻2号

2002年02月発行

技術講座 一般

穿刺液の蛋白分画の測定

著者： 酒井伸枝¹ 久保田亮² 芝紀代子²

所属機関： ¹埼玉県立大学短期大学部衛生技術学科 ²東京医科歯科大学大学院保健衛生学研究科

ページ範囲：P.113 - P.119

文献概要

新しい知見
　穿刺液である胸水，腹水を電気浸透現象のないセルロースアセテート（セ・ア）膜を用いて電気泳動を行い，われわれが開発したセ・ア膜専用の銀染色を施すことにより，鮮明な蛋白分画像が得られた．またM蛋白の検出や通常の移動度と異なる位置にトランスフェリンバンドの検出と新たな蛋白分画バンドも捕らえることができた．併せて銀染色による穿刺液の蛋白濃度の測定も可能にした．