icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術30巻2号

2002年02月発行

文献概要

臨床検査に必要な統計処理法・26

合理的な実験の計画とデータ解析の方法—実験計画法[1] 管理の必要性と基本的考えかた

著者: 細萱茂実1

所属機関: 1山梨医科大学医学部附属病院検査部

ページ範囲:P.147 - P.152

文献購入ページに移動
はじめに
 臨床検査データは,病態による変動以外に,性別・年齢・食事などの生理的変動や,検査技術に依存する分析条件の変化など,様々な要因により変動する.それら変動要因による影響の程度を知ることは,臨床検査を実施しまた活用するうえで重要である.検査データに影響を与える要因の存在や影響の程度は,適切な手続きによる調査や実験で取得された観測値や測定値を,適正に解析することで本来の姿を知ることができる.
 その際に役立つ手法が実験計画法であり,当初農学の分野で発達したこの考えかたは,現在では工学・生物学・医学など多くの領域で活用されている.観測や実験に伴う誤差を上手に管理して効果的・効率的に実験を計画し,またデータを解析する実験計画法は,臨床検査法の開発や検査データの変動要因解析などにも極めて有効な手段となる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら