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文献詳細

雑誌文献

検査と技術30巻3号

2002年03月発行

Laboratory Practice 病理 細胞像からここまでわかる

呼吸器(11)肺アミロイド結節

著者: 堀内啓1 荒井政和1 松谷章司1

所属機関: 1NTT東日本関東病院病理診断部

ページ範囲:P.270 - P.271

文献概要

臨床的特徴
 アミロイドーシスには全身性のものと局所性のものとがあり,本稿で取り上げる肺アミロイド結節は局所性アミロイドーシスの一種である.本疾患では,肺あるいは気管支壁に,単発あるいは多発性の結節状のアミロイド沈着が見られるのが特徴である.臨床的には,成人に多く,胸部X線で単発あるいは多発性の結節影を呈し,そのため,種々の肺腫瘍との鑑別が問題となる.大きさは直径1〜4cmのものが多く,年余にわたり緩徐に増大する.約10%では血清あるいは尿中に単クローン性の免疫グロブリンが検出される.生化学的には,沈着しているアミロイドは,AL型のアミロイド蛋白であることが大部分である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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