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文献詳細

雑誌文献

検査と技術30巻3号

2002年03月発行

文献概要

検査データを考える

血尿—蛋白尿との関連

著者: 水井理之1 猪阪善隆1 今井圓裕1

所属機関: 1大阪大学大学院病態情報内科

ページ範囲:P.293 - P.297

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はじめに
 正常人でも尿中にわずかに赤血球が出現するが,これが生理的範囲を超えて赤血球を混じている状態を血尿(hematuria)と称す.血尿は蛋白尿とならんで腎泌尿器疾患を発見する手がかりとなる重要な症候のひとつである.尿の色調の変化で患者自身が血尿に気づく場合もあるが,尿検査によって尿潜血反応陽性を指摘され,血尿が発見される場合もある.血尿は泌尿器科的疾患による血尿と内科的疾患による血尿に分けられるが,その起こる比率はおよそ7:3である.本稿では,血尿の検査方法から疾患の鑑別までの流れと,最後に蛋白尿との関連について述べる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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