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文献詳細

雑誌文献

検査と技術30巻4号

2002年04月発行

病気のはなし

糖尿病

著者: 原納優1

所属機関: 1甲子園大学栄養学部栄養学科

ページ範囲:P.324 - P.330

文献概要

新しい知見
 糖尿病におけるインスリン抵抗性の意義:従来血糖とインスリン不足の両面から糖尿病を理解・管理してきたが,第三の側面としてインスリン抵抗性の意義が明らかにされた.糖尿病予備軍・生活習慣病においては,この抵抗性を早期に検出し,食事・運動療法を中心に正常化を目指す.糖尿病の進展,合併症においても,抵抗性は内皮細胞機能,血流,血圧,dyslipidemia(血中脂質異常),血小板,NO産生にも関与し,重要な役割を果たしている.薬物により安易に血糖,脂質,血圧をコントロールするのではなく,インスリン感受性を正常に保つ努力をしつつ,代謝コントロールする姿勢が極めて重要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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