icon fsr

文献詳細

雑誌文献

検査と技術30巻4号

2002年04月発行

文献概要

Laboratory Practice 生化学:精査と治療に生かす検査データ

慢性膵炎

著者: 渡辺伸一郎1

所属機関: 1東京女子医科大学中央検査部

ページ範囲:P.351 - P.353

文献購入ページに移動
はじめに
 慢性膵炎は食生活の欧米化やアルコール摂取量の増加などにより近年増加傾向にある.
 慢性膵炎は,持続的な炎症やその遺残により膵の線維化,実質の脱落などの慢性変化を生じ,膵外分泌・内分泌機能の低下を伴う病態である.図に典型的な慢性膵炎の臨床経過を示したが,病気の進行の程度により代償期,移行期,非代償期の三つの病期に分ける1).代償期では膵機能は比較的よく保たれ,膵炎の急性再燃や頑固な腹痛がみられ,一方進行して非代償期になると腹痛はむしろ軽減し膵外分泌・内分泌機能の低下(消化吸収障害と膵性糖尿病)がみられるようになる.このため症状や検査所見もこの病期によって異なる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら