文献詳細
文献概要
技術講座 生化学
血中酵素・免疫グロブリン複合体の同定法
著者: 戸澤辰雄1 赤野香子2
所属機関: 1兵庫医科大学臨床病理学教室 2兵庫医科大学病院中央臨床検査部
ページ範囲:P.425 - P.429
文献購入ページに移動酵素・免疫グロブリン複合体の検出法は多種考案されたが,原理は共通する.つまり,血清中の免疫グロブリンをクラスとタイプ別に分離し,酵素染色し,酵素活性の有無から判定する.免疫グロブリンの分離には主に抗血清を用いるが,その分離法の数だけ検出法がある.ここではアイソザイム電気泳動分析の技術があれば,簡単に迅速にできる方法,免疫向流電気泳動による検出法と,それで検出できない場合に選択する確実な方法,試験管内免疫混合法による検出法を平明に解説している.後の方法も簡単で,特に技術も要らないが,経済面から,まず前の方法を実施すべきである.前の方法でたいていの酵素・免疫グロブリン複合体を検出できる.
掲載誌情報