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文献詳細

雑誌文献

検査と技術30巻5号

2002年05月発行

文献概要

技術講座 生化学

血中酵素・免疫グロブリン複合体の同定法

著者: 戸澤辰雄1 赤野香子2

所属機関: 1兵庫医科大学臨床病理学教室 2兵庫医科大学病院中央臨床検査部

ページ範囲:P.425 - P.429

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新しい知見
 酵素・免疫グロブリン複合体の検出法は多種考案されたが,原理は共通する.つまり,血清中の免疫グロブリンをクラスとタイプ別に分離し,酵素染色し,酵素活性の有無から判定する.免疫グロブリンの分離には主に抗血清を用いるが,その分離法の数だけ検出法がある.ここではアイソザイム電気泳動分析の技術があれば,簡単に迅速にできる方法,免疫向流電気泳動による検出法と,それで検出できない場合に選択する確実な方法,試験管内免疫混合法による検出法を平明に解説している.後の方法も簡単で,特に技術も要らないが,経済面から,まず前の方法を実施すべきである.前の方法でたいていの酵素・免疫グロブリン複合体を検出できる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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