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文献詳細

雑誌文献

検査と技術30巻5号

2002年05月発行

文献概要

技術講座 病理

ヘマトキシリン・エオジン染色で見られる褐色顆粒の性状と鑑別〔Ⅱ〕

著者: 河又國士1 大友幸二2

所属機関: 1北里大学保健衛生専門学院 2(財)結核予防会結核研究所基礎研究部分子病理学科

ページ範囲:P.431 - P.441

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新しい知見
 ほとんどの細胞はリソゾーム(lysosome)を持っている.リソゾームは細胞内消化系として機能する.これはゴルジ(Golgi)装置で作られる別々な要素を持つ2つの小胞の融合で成立する.1つは加水分解酵素を持つ高電子密度の小胞(200〜400nm)で,この膜にはH-ATPaseは存在しない(以前の一次リソゾーム).他方は消化する物質を取り込んだエンドゾーム(endosome)で,この膜にはH-ATPaseがある.両者が融合しエンドリソゾーム(endolysosome),(以前の二次リソゾーム)を形成する.この時点でpHが下がり加水分解酵素は活性化する1)
 酸性加水分解酵素で消化・分解できなかった物質(遺残物)は残余小体として細胞内に留まる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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