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文献詳細

雑誌文献

検査と技術30巻5号

2002年05月発行

文献概要

けんさアラカルト

血清中マトリックスメタロプロテアーゼ(MMP-3)

著者: 坊田剛志1 為井弘範1 平野佳代子1 小幡賢一1

所属機関: 1第一ファインケミカル株式会社

ページ範囲:P.477 - P.478

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はじめに
 慢性関節リウマチ(rheumatoid arthritis;RA)は全身性の炎症性疾患であり,病因は今だ明らかではありませんが,その主たる病態は持続する滑膜炎に起因すると考えられています.このとき,増殖した滑膜組織は炎症性サイトカインや各種プロテアーゼを分泌し,そのプロテアーゼにより,関節軟骨の破壊がもたらされます.
 なかでも,RA患者において,matrix metalloproteinase-3(MMP-3)は,(1)滑膜組織で過剰発現しており,関節液には多量に含まれている,(2)関節軟骨中のプロテオグリカンを分解する,(3)RA患者の関節液中のMMPs量はそれらの阻害物質であるtissue inhibitors of metalloproteinases(TIMPs)とアンバランスであることから,RAの病態に深く関連すると言われております.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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