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文献概要
臨床検査に必要な統計処理法・29
統計的手法選択のためのフローチャート—解析目的とデータの性質による手法選択
著者: 細萱茂実1
所属機関: 1山梨医科大学医学部附属病院検査部
ページ範囲:P.489 - P.492
文献購入ページに移動はじめに
パーソナル・コンピュータが普及し,統計解析の専用ソフトウエアパッケージが手軽に利用できる今日,高度な解析法を含めてさまざまな統計的手法が簡単に処理できるようになった.しかし,実際に処理する場面になると,それら操作手引書に羅列されている,t検定やχ2検定などの一般的な方法から,多変量解析法に至る多種多様な手法の中で,どれを使用してよいのか迷うことも少なくない.
データ解析によって正しい結論を得るためには,適正な手順に基づいたデータの取得と,適正な統計的手法の適用の両者が重要であるが,逆に言えば不適切な手法の使用により誤った結論が導かれる危険性もある.一般に,適正な統計的手法を選択するための万能的なルールはないが,対象とする標本データの統計的性質や解析の目的によって,使用すべき手法を分類し整理することはできる.ここでは,臨床検査データの解析に比較的多用されるものを中心に,統計的手法選択のための基本的なフレームをまとめた.
パーソナル・コンピュータが普及し,統計解析の専用ソフトウエアパッケージが手軽に利用できる今日,高度な解析法を含めてさまざまな統計的手法が簡単に処理できるようになった.しかし,実際に処理する場面になると,それら操作手引書に羅列されている,t検定やχ2検定などの一般的な方法から,多変量解析法に至る多種多様な手法の中で,どれを使用してよいのか迷うことも少なくない.
データ解析によって正しい結論を得るためには,適正な手順に基づいたデータの取得と,適正な統計的手法の適用の両者が重要であるが,逆に言えば不適切な手法の使用により誤った結論が導かれる危険性もある.一般に,適正な統計的手法を選択するための万能的なルールはないが,対象とする標本データの統計的性質や解析の目的によって,使用すべき手法を分類し整理することはできる.ここでは,臨床検査データの解析に比較的多用されるものを中心に,統計的手法選択のための基本的なフレームをまとめた.
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