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文献詳細

雑誌文献

検査と技術30巻6号

2002年06月発行

文献概要

検査じょうほう室 一般:一般検査のミステリー

下痢便から検出される大腸菌

著者: 大西健児1

所属機関: 1東京都立墨東病院感染症科

ページ範囲:P.556 - P.558

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下痢原性大腸菌? 病原[性]大腸菌?
 大腸菌(Escherichia coli)はヒトの腸の常在菌である.したがって,下痢便からは病原性を有しない大腸菌も検出される.しかし,ここでは下痢の原因となる一群の大腸菌,すなわち下痢原性大腸菌について述べることとする.
 この下痢原性大腸菌はかつて「広義の病原[性]大腸菌」あるいは単に「病原[性]大腸菌」と呼ばれていたことがあり,現在の腸管病原性大腸菌(enteropathogenic E.coli,すなわちEPECのこと,以前は「狭義の病原[性]大腸菌」あるいは単に「病原[性]大腸菌」と呼ばれていたこともある)との間で用語の混乱がみられていた.そのため,最近は下痢原性大腸菌のように呼ばれることが多い.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1375

印刷版ISSN:0301-2611

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